【JOY日本花職杯・優勝者】フルール　アルブル・石井宏さんにインタビュー

フラワーアーティストの頂点を競うイベント「Japan　Florist　of the year(JOY) 日本花職杯」（以下、「JOY」）が2017年10/14-15にアクアシティお台場にて開催されました。今年の優勝者はフルールアルブル石井宏さんに決定。石井さんはフローリストとして20年以上の経歴を持ち、これまでJOYに9回も出場されました。ここでは、石井さんご自身のこと、JOYへの想い、JOYで制作した作品についてたっぷりお話を聞かせていただきました！

―　優勝おめでとうございます！　まずは石井さんの自己紹介をお願いします。
フローリスト(花屋)になって20年以上経ちます。お店は新潟市の駅南、けやき通りにあるフルールアルブルです。お客様のご要望に応じたオシャレなフラワーギフトを気軽にお求めいただけるショップを心掛けております。

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―　どのような経緯でお花屋さんになったのですか？
高校を卒業し東京で就職した先で知り合った花屋さんでバイトをしたのがきっかけです。その後本職の仕事を辞めて、本格的に花屋さんで働きました。新潟に帰省後　花屋を始めました。

―　JOYに参加しようと思ったきっかけは？
10数年前にフラワーシップ（現・フジテレビフラワーネット）の全国大会を観に行った時の感動が忘れられずにその後　加盟店になったのがきっかけです。

―　石井さんは去年のJOYでは惜しくも2位。それ以前もJOYに何回も出場されました。今回、ようやく優勝した今の率直な気持ちを教えてください。
全国大会は9回出場させていただきました。初出場でたまたま準優勝でしたが、その後6年連続で予選敗退が続きプライドがズタボロになり何度諦めようと思ったかわかりません。しかし、沢山の方々の出会い、そして応援やご指導を頂き、少しずつ色んな事を学び成長出来たと思います。今思うと自分のちっぽけなプライドが成長の妨げだったと思います。

↑　写真は2016年の様子

―　それでは今回制作した作品についてそれぞれのコンセプトを教えてください。

◆【カテゴリー１】5,000円　母の日商品アレンジメント

母の日にフジテレビフラワーネットで販売を目的としたアレンジメント。JOY開催前日にフラワーネット本部に商品を送ってもらい、花や梱包状態などを含めて事前審査を行いました。

≪石井さんよりコメント≫
母の日の定番カラーの赤を基調に考えながら色々ネタ探しをしていたら赤いサラダボールを見つけました、そこそこ大きさもあったので長距離配送にも適した器の中で完結するデザインにしました実際生けてみたらラディッシュ（赤カブ）に似ていたので商品名もラディッシュにしました。

◇10/14（土）セミファイナル２作品

事前に課題を発表され、使用するお花はすべて同じもの。花束やブーケを飾るための花瓶やスタンドなどの資材は各自選手が用意します。

◆【カテゴリー2】スパイラル花束（制限時間30分）

スパイラルとは「らせん」を意味し、その名のとおりらせん所状に花を束ねていく技法のこと。

≪石井さんよりコメント≫
使用する花は29種類と決められています。そして、29種類すべてお花を使用して作品を作らなければりません。その点から、大地や空、緑、海を感じさせるアースカラーの花がたくさん入りやすいベースを選択しました。でも、それでは普通過ぎてインパクトに欠けるので枯葉のクーゲル（球）を用意して色んな大きさを作り、実際に花を入れて試行錯誤して作りました。