フラワーアーティストの頂点を競うイベント「Japan Florist of the year(JOY) 日本花職杯」（以下、「JOY」）が2018年10/19-20にアクアシティお台場にて開催されました。今年の優勝者はフラワーデザイン ドール深町拓三さんに決定。深町さんはフローリストとしてこれまでJOYに何回か出場されています。ここでは、お花屋さんになった経緯やJOYで制作した作品についてなど、深町さんについて熱い思いをお届けします！
― 優勝おめでとうございます！ まずは深町さんがお花屋さんになったエピソードをお聞かせください。
花屋で働きたいというより、たまたま見つけた求人が花屋だったんです。でも、そこでスタッフがさしているアレンジを見て、自分でもさしてみたいと、興味を持ち始めました。ちなみに、その時花束の作り方を教えてくれたのが、今の妻です。
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― JOYに参加しようと思ったきっかけは？
10数年前にフラワーシップ（現・フラワーネット）の九州大会が福岡で開催されたときです。作品とパフォーマンスに感動して、いつか自分もこのコンテストに参加したいと思いました。
― 深町さんは去年のJOYでは惜しくも2位。それ以前もJOYに何回も出場されました。今回、ようやく優勝した今の率直な気持ちを教えてください。
大きな一つの目標達成です。全国大会には何度も出場させていただきましたが、行くたびに全国の強者と自分の実力の差を感じさせられました。ここ数年は、優勝する事だけを考え、全国レベルにスキルを上げるための自分との闘いだったと思います。人と比べるんじゃなく、自分が納得できる作品作りに徹しました。
今回の結果は実力が認められた、今まで努力してきたことは間違いじゃないと思えた瞬間でした。
↑ 写真は2017年の様子
― それでは今回制作した作品についてそれぞれのコンセプトを教えてください。
◆【カテゴリー１】5,000円 クリスマスアレンジメント
クリスマスにフジテレビフラワーネットで販売を目的としたアレンジメント。JOY開催前日にフラワーネット本部に商品を送ってもらい、花や梱包状態などを含めて事前審査を行いました。
≪深町さんよりコメント≫
「器の中にクリスマスを閉じ込める」です。
クリスマスにみんなが囲んだテーブルにこんなアレンジがあれば、笑顔が増えるかなと思いながら作りました。
◇10/19（土）予選２作品
事前に課題を発表され、使用するお花はすべて同じもの。花束やブーケを飾るための花瓶やスタンドなどの資材は各自選手が用意します。
◆【カテゴリー2】スパイラル花束＆アレンジメント（制限時間60分）
スパイラルとは「らせん」を意味し、その名のとおりらせん所状に花を束ねていく技法のこと。
≪深町さんよりスパイラル花束のコメント≫
まさに、今回のテーマ『花でつなぐ 日本 世界』です。
日本の保守的な部分を、和紙をメインにマスで表現し、世界に繋がることをイメージして花の動きを見せる構成で作りました。
≪深町さんよりアレンジメントのコメント≫
自分が得意とするオブジェクトハフト（オブジェの様な）で作りました。
このアレンジメントがあることでその場が華やぐよう、存在感を前面に出しました。
◇10/19（土）セミファイナル作品
◆ブライダルブーケ（制限時間60分）
≪深町さんよりコメント≫
自分らしさを表現できるものを作りました。このブーケを持つ花嫁が一段と引き立つよう細かいところまで気を配りました。
◇10/20（日）ファイナル作品
ファイナル競技は課題は当日にサプライズで発表。出場者はお花や資材などすべて同じものを使用して制限時間90分以内に作品を制作します。
◆マネキンを使ったファイナルボディデコレーション（制限時間80分）
裸のマネキンに大胆にも装飾を施した深町さんのファイナルボディデコレーションは、中村江里子さんが選んだ特別賞"中村江里子賞"を受賞しました！
≪深町さんよりコメント≫
花を飾るのではなく、花を着ることをイメージしました。
花を身にまとうことで、その人から笑みがこぼれることを期待しながら作りました。
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◆モデルさんが実際に作成したドレスを着ました！
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― 今回の作品の、気を付けた部分や思い入れた部分・好きな部分はありますか？
僕の作品はいつも「少ない花で最大限どうやって魅せるか」というものですが、今回出された花材はすべて使い切るとのことだったので、どう使うかに重点を置きました。写真には写ってないですが、後ろから前や上に伸びていく花を、自分の今までとこれからに重ねて、表現しました。
― JOYに参加する中で楽しかったことはなんですか？
全国にたくさんの仲間が出来たことです。この大会に出なければ、会うことも、話すことすらなかったと思います。自分にとっての一番の宝です。
― JOYに参加する中で辛かったこと、御苦労されたことはなんですか？
多くの人の前で花を作ることです。緊張することで、自分の作品が思い通りにできない事が、今まででした。
緊張を心地よいと感じる事が出来れば、納得のいく作品が出来ると思い、今回はそれを楽しむことが出来ました。
― JOYに優勝して周りの反応はいかがですか？
たくさんの方からお祝いの言葉をもらい、感謝でいっぱいです。特に家族は何年も待たせただけに、大騒ぎしていました。
― 今振り返ってみていかがですか？
実は去年、出場するのをやめようかと悩んだんです。でも、家族や仲間から、あと一回頑張ってみたらどうかと背中を押され、今回を最後の挑戦と思い、やりきろうと覚悟を決めました。
― チャンピオンになって、今後の展望・挑戦したいことはありますか？
優勝したことで、スタートラインに立てたと感じています。これから起こるすべてのことにワクワクしています。
今回のテーマ通り、『花でつなぐ 日本 世界』、これを目指したいと思います。
― ありがとうございました!! 深町さんの今後のご活躍を心より応援しています！
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◆フラワーデザイン ドール・深町 拓三さんお店の情報・注文方法
アレンジや花束、お客様のご希望にあわせたお花をおつくりします！ お花のコンテストで数々の受賞歴があり どうぞわがままを言って下さい！！店内には、観葉植物を多数そろえており 珍しい植物もあります。
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