シュウメイギク
「ももいろブーケ」特集
リード
今年の秋のイチオシ! 秋に咲くシュウメイギク「ももいろブーケ」。その魅力から生産者の想い、
そして育て方までたっぷりとお届けします。秋のお庭を可愛く彩りませんか?
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ももいろブーケ産地直撃レポート!
名前につく「菊」のイメージが先行し、少し渋い雰囲気するため、これまで取り扱っていませんでした。でも、これなら紹介したい!と、感じたのが岐阜県の大和園 佐藤さんの栽培するシュウメイギク「ももいろブーケ」です。「ももいろブーケ」は従来品種よりもコンパクトで、花が咲くと1株で花束のようになる鉢植え。色はもちろんカワイイ「ももいろ」です。去年の秋に佐藤さんのキレイな秋明菊の写真(この方、植物の生産だけでなく、撮影される写真も本当にキレイなんです!)を見て以来、どんな方なのかぜひ会ってみたいと思い、7月に訪問の機会をいただきました。
佐藤さんが撮影した「ももいろブーケ」。
岐阜県の標高500mに位置する佐藤さんの農場。遮光をしたビニールハウスで、「ももいろブーケ」は栽培されています。 訪問した時期では、一部の株付近につぼみがあるものの、まだまだお花はこれから。
整然と並ぶシュウメイギク。きれいに整理された農場です。
私は、充実した年越しの大株を提供したい!と佐藤さんにお願いしましたところ、「ちょっとこれを見てみてください。」と栽培されている株を鉢から抜いて、「ほらここ!を見てください。ももいろブーケは根は宿根草(しゅっこんそう※1)呼ばれます。これは今年の株で、もうすでに来年の準備のため新しい「芽」が形成されています。」
※1 宿根草とは 多年生の植物で、生育に適さない(寒い冬や暑い夏など)時期には地上部が枯れてしまうが、それをすぎると発芽して再び生育を始める植物の種類。
「年を越した大きな株は、立派ですが、ある意味すでに老化も進んでいます。それよりもぜひ若くて、葉の一枚までもキレイな新しく更新された株を楽しんでいただきたいです!」
台風の多い秋だと従来のシュウメイギクでは、風で横倒しになることもあります。 ですが「ももいろブーケ」はせっかく咲いた花が倒れないよう、コンパクトな草姿とギュッとまとまっています。その姿はまるで花束のように見えます。
花を咲かせ、花びら(※2)が散ったあとの姿もカワイイのでぜひその姿も楽しんでみてください。
カワイイお花ですが、ミステリアスな部分もあって、お花が咲くメカニズムは、何パターンかあります。
春に咲く花の多くは、冬の低温と、春になって日が長くなることが引き金に、夏から秋にかけて咲く花の多くは、短日(タンジツ)が引き金となるもの。サクラの開花予測でも使用される2月1日以降の「最高気温」の積算が600度を超えると開花するという「600度の法則」や、2月1日以降の「平均気温」の積算が400度を超えると開花するという「400度の法則」などの積算温度をもとにしたものなどがあります。
様々な説がありますが、シュウメイギクがどういうメカニズムで咲くのか未だ不明だそうです。
↑花が咲くメカニズムが解明されていないシュウメイギク。「でも、なぜか毎年同じような時期に咲くんですよ〜」と佐藤さん。
鉢植えで育てる場合に気を付けていただきたいのは水やりです。乾燥具合によっては、残念ながら今年の花を楽しめないなんて言うことも。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。葉が少ししんなりした程度なら、水をやることで、パキっとした姿に戻ります。
庭植えの場合、根づいてしまえば、長期間晴天が続かない限り水やりはお天気まかせでも大丈夫です。
早朝か夕暮れ時にたっぷりと水が浸み込むよう水やりをしてくださいということで、本年は少量ながらご紹介できることになりました。
シュウメイギク「ももいろブーケ」の育て方
育てやすい環境……明るい日陰や午前中に日が当たり、午後からの強い光は遮られるような場所を好みます
季節ごとの育て方
春の育て方
生育が旺盛な時期です。次々と蕾を展開して株が大きく生育します。
やわらかな新芽には、アブラムシが発生することがあるので、早めに対処します。どんどん生長する時期ですが、梅雨の頃の長雨で蒸れると病気が発生しやすくなります。風通しの良い場所で管理しましょう。
夏の育て方
暑さには強いものの、蒸れには弱いので風通しのよい場所で管理します。
夏場の日ざしは強いので、葉焼けを起こす場合もあります。鉢植えであれば半日陰の場所などへ移動しておいた方が、葉が美しい状態を保てます。
極端に乾かしてしまうと、葉がチリチリになってしまいます。水を与えても元に戻らないので、水切れに注意します。葉がチリチリになってしまっても、再び芽が出てくるので心配はいりませんが、姿が見苦しくなるので、気をつけて管理を行いましょう。
8月の暑さが一番厳しいころに極度な乾燥状態に置かれると、葉が傷んだり、花芽がきちんと発達せず、花が咲かなかったりすることがあります。
秋の育て方
開花のシーズンを迎えます。よく日の当たる場所で管理します。花首がしおれている場合はすぐにたっぷり水を与えて下さい。ただし、水分があるにも関わらず花首がしおれている場合は、水は与えず涼しい場所で元に戻るのを待って下さい。
水が切れてしまい葉も花もしおれてしまった場合は、葉も花も全てハサミで切って下さい。10〜20日程度で新しい葉が出てきます。残念ながら、その年はもう花を見る事はできませんので、翌年の開花には影響はありませんので、廃棄せずに是非来年もカワイイ花をお楽しみ頂けたらと思います。
冬の育て方
冬の寒さには非常に強く、日本のほとんどの地域で冬越しできます。特別な手入れは必要なく、丈夫で育てやすい植物です。
鉢植えであれば毎年、庭植えであれば2〜3年に一度は、掘り上げて3〜4芽を1株として株分けを行います。そのままにしておくと、株が込み合って風通しが悪くなり、土がかたくなってきて、水や肥料の吸収が悪くなるので、冬の時期にぜひ行いたい作業です。植えつけ時は、元肥を混ぜるだけでなく、腐葉土や堆肥などもよく混ぜあわせましょう。
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