管理をしっかりとすると
50年以上生きることも!
胡蝶蘭の育て方(詳細編)
胡蝶蘭、もらいっぱなしになっていませんか?
胡蝶蘭は、きちんとお世話すればとっても長くキレイなお花を咲かせてくれますよ。
ここでは胡蝶蘭の育て方のヒントをお伝えします。
気を付けてあげたい胡蝶蘭の症状
胡蝶蘭は、デリケートで育てるのが難しいといわれる植物です。
日々、お花や葉の状態を観察して、異常がないか確認してあげましょう。
次のような症状が出ていたら、すぐに対処が必要です。
◆葉が変色・ツヤがない
葉の一部が、茶や黄色、白などに変色している場合は、葉焼けかもしれません。
日光が当たり過ぎているので、あまり日の当たらない場所に移動させましょう。
一番下の葉が、だんだんと薄い黄色になるのは、葉が役割を終えたためです。病気ではなく自然に起こるもののため、慌てる必要はありません。
葉のツヤがなくなり、表面にしわが増えている場合は、渇水状態になっているおそれがあります。
水分が足りなくなっているサインですが、水やりをしているのに渇水状態になっているのであれば、根腐れを起こしている可能性があります。
◆お花が垂れる・しおれている
胡蝶蘭のお花が、いつもより下を向いている、しおれているというときは、低温障害を起こしている可能性があります。
低温障害は、胡蝶蘭を置いている場所の気温が低いために、葉に異変がみられたり育成が抑制されてしまう症状です。
このままではしおれてしまうので、置き場所が室外であれば室内に移動させ、室温を15℃以上にすると良いでしょう。
◆根が変色
胡蝶蘭の根は、水のやり過ぎや高湿度が続くと、根腐れを起こします。
黒や茶色などに変色し、放置するとしおれてしまうので対処が必要です。
全体がしおれていなければ、健康な根だけを残して黒や茶色の部分をカットし、植え替えを行いましょう。
鉢だとわかりにくいですが、ペットボトルのように透明な容器を使っていると、根の状態を見ることができます。
植え替え後の状態が気になる人は、一時的に透明な容器を使ってみると良いでしょう。
◆胡蝶蘭には病虫害もある?
胡蝶蘭は室内で育てることが多く、土を必要としないことから、虫が湧くリスクは低いです。
しかし、稀にアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどの虫が付着することがあります。
これらの虫は、市販の薬剤や水、ガムテープや綿棒などで簡単に除去可能です。
胡蝶蘭の健康に悪影響を与えるので、早めに除去しましょう。
また、水やりが多すぎると、リゾクトニア菌やフザリウム菌などのカビ菌が根の付近で繁殖します。感染すると、リゾクトニア菌は根腐れの原因になり、フザリウム菌は胡蝶蘭の免疫力を落として弱らせます。
いつもと違うカビ臭さや、葉が急に黄色くなったら、根を確認してみましょう。
市販の殺菌剤を用いて殺菌し、健康な部分以外は清潔なハサミで切り落として、植え替えます。なお、これらのカビ菌は人間に無害なため、手で触れても問題はありません。
しかし、植え替え時には、ゴム手袋や使い捨てのビニール手袋などを使って作業を行いましょう。
せっかく殺菌した胡蝶蘭にカビ菌を移してしまわないように、注意する必要があります。
テキスト
◆花茎のカット
お花が咲き終わったら、お花が枯れ始める前に花茎を切りましょう。
あまり時間が経つと株に力が残らず、二度咲きが難しくなります。
切る場所は、根本から数えて2〜3つ目の節です。
胡蝶蘭の花茎には節があり、上手くいけばカットした節から花芽(脇芽)が出て、もう一度お花を咲かせてくれます。
元気がない胡蝶蘭なら、株が力を蓄えられるように、できるだけ根元近くで切るのがおすすめです。
ミニ胡蝶蘭やマイクロ胡蝶蘭など、小さな胡蝶蘭の場合も、同様に根本近くの節をカットすると良いでしょう。
切り落とした花茎から上の部分は、花瓶に移せばしばらく楽しめます。
◆二度咲き・三度咲きのポイント
ハサミやカッターなどで花茎をカットする際は、切り口から細菌感染しないように注意が必要です。切れ味の良いものを用意して、刃の部分をコンロの火であぶる、アルコール消毒剤を使うなど、徹底消毒を心がけます。
花茎カットの時期は、春の5月頃にすると良いでしょう。夏に向かっていくにつれ、胡蝶蘭は元気になり、株が肥えやすくなります。
その時期までにカットを終えておくことで、二度咲きや三度咲きの力を十分に蓄えることができます。
栄養が行き渡りやすいように、株の寄せ植え鉢の場合は、「1株in1鉢」になるように植え替えることも大切です。植え替え後は、当面(20日程度)水をやらないようにしてください。
新たに胡蝶蘭を購入する際に
注意したいこと
胡蝶蘭の育て方を知ったことで興味を持ち、購入しようと思う人もいるかもしれません。
長く楽しみたいと思ったら、品質の良い胡蝶蘭を選ぶことが重要です。
通販で購入するときは、品質に定評のあるサイトから購入すると良いでしょう。
直接お店で購入するときは、胡蝶蘭をよく観察します。
葉や花弁など、全体的に変色していないものは健康的です。
根や茎が太く、葉の枚数も多ければ、たくましく育ってくれるでしょう。
1株に2〜3輪の花があり、蕾がいくつか付いているものだと、出荷からそう時間が経っていない、若い胡蝶蘭だとみることができます。
大輪以外にも、ミディやミニ、マイクロなど、胡蝶蘭には飾りやすいサイズもあります。
自分や、贈る相手にぴったりの胡蝶蘭を選んでください。
胡蝶蘭を大切に育てていきましょう
ボタン
お花屋さんから丁寧に手届けいたします
【札・メッセージカード対応可】
ボタン
胡蝶蘭コラム
フジテレビフラワーネットおすすめ特集