胡蝶蘭、もらいっぱなしになっていませんか?胡蝶蘭は、きちんとお世話すればとっても長くキレイなお花を咲かせてくれますよ。ここではそのヒントをお伝えします。
胡蝶蘭はとってもデリケート!
育て方のコツをつかみましょう。
胡蝶蘭、もらいっぱなしになっていませんか?胡蝶蘭は、きちんとお世話すればとっても長くキレイなお花を咲かせてくれますよ。ここではそのヒントをお伝えします。
胡蝶蘭のお手入れの基本
季節によって気を付けなければならないポイントもありますが、まずは胡蝶蘭の基本のお手入れ方法について確認しておきましょう。
胡蝶蘭に水やりをする際には、1週間から10日の間に1回、各株の根元に対して水を与えます。
胡蝶蘭への負担を減らすために、水温は室温と近い温度になるようにしましょう。水の量は、各株に対してコップ一杯(150cc)が目安です。鉢の受け皿にたまっている水は捨てましょう。
水やりのベストタイムは、午前中の暖かい時間です。
株の大きさや株の乾燥度合いをみて、水の量や頻度は適宜調整しましょう。また、室内が乾燥しすぎているかも?と気になる場合は、水やりの回数をほんの少しだけ増やしたほうがいいでしょう。
ただし、水のやりすぎは厳禁です。日中の乾燥を見込んで午前に水を与えたにもかかわらず、午後に温度下降などによって湿った状態が続いてしまうと、「凍害」につながってしまうかもしれません。
凍害とは、冬場の凍結で起こりやすくなる病気ですが、この病気に陥ると、蕾が咲かずに枯れるという事態を引き起こす可能性があります。
ちなみに、贈り物でいただいた胡蝶蘭の場合、ラッピングがしてあるかと思いますが、これは外しておくようにしてください。水をやる時に、包装があることによって、鉢内が過剰な湿度を保ってしまい、カビや根腐れにつながります。
胡蝶蘭の最もよい置き場所は?
水やりに関することだけでも胡蝶蘭のデリケートな性質が伝わってきます。さらに、「どこに置くか」ということにおいても、入念な気遣いが必要です。
◆温度は最低10℃を保てるように
まず大切なのは、胡蝶蘭が置かれる場所の温度です。15℃以上を保てる場所に置きましょう。季節や部屋の作りによって温度差が生じやすくなっている場所は、NGです。 保管には温度差が少ない室内がベストです。最低でも10℃を保てるよう室温管理を徹底してください。
◆風通しの良い場所に置く
「風通し」も見過ごせません。胡蝶蘭は風通しのよい場所に置きましょう。ただし、風とはいえ、エアコンや扇風機の風を直接当ててはいけません。 室温について先に触れたように、寒すぎても暑すぎても環境としてよくないのですが、同時に強風も避けなければならないのです。自然に風が通るような場所を選んであげましょう。
◆直射日光を避ける
日光の当たり方です。鉢は、直射日光の当たらない場所に置きます。直射日光を当てると、胡蝶蘭の葉の表面が焼けてしまうためです。葉が焼けることによって、葉は黒っぽくなったり、逆に白っぽくなったりします。 置くのは明るい場所がよいですが、レースのカーテン越しに日光が当たる状態にしましょう。また、葉の色が変わってしまった!と気づいた段階で、適切な場所に移動してください。復活してくれる可能性がありますので、あきらめるのは早いですよ。 室内のカーテンや壁に胡蝶蘭の花が当たらないように、障害物から間隔をとることもお忘れなく。
季節ごとの注意点
ここまでで、胡蝶蘭のお世話の基本が理解できてきたかと思います。ここからは、季節ごとのケア方法で特筆すべき点を覚えていきましょう。長生きするお花だからこそ、季節を越す際の注意事項を理解しておきたいですね。
◆春のお手入れ
春のお手入れで注意したいのは、植え替えのタイミングを逃さないことです。5月が植え替えにとって最適な時期です。時期を間違えず植え替えをすることができれば、以降の胡蝶蘭の生育がよくなります。 植え替えはおおよそ2年に1回なので、うっかり時期を逃さないように気を付けてください。
◆夏のお手入れ
6月になったら、ラン用の液肥を与えるようにしましょう。また、梅雨入りしたら、過度な湿気を避けるように注意したいところです。 夏も本番になってくると、気温が上がり、同時に成長も早くなります。お花の乾燥に要注意です。冷房を付ける時期でもあるので、エアコンの風が当たらないように気を遣いましょう。 温度の高い所に置きっぱなしにしていると、「軟腐」という病気になる可能性が出てきます。これは、葉にできる斑点が特徴的で、胡蝶蘭が強い臭いとともに腐敗していく病気です。
◆秋のお手入れ
秋は日照時間が短くなってきますので、夏からの変化に気を付けましょう。冬は保湿のバランスが少し難しくなります。空気が乾燥しやすいのですが、温度が低くなるために株が湿っている状態も多くなります。
◆冬のお手入れ
冬期の水やりは、そもそも20日に1回程度で十分ですが、20日過ぎても湿り気が認められるようであれば、わざわざ水をやる必要はありません。
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