お供えの線香の選び方、基礎知識
お線香やお香のトップシェアを誇る日本香堂さんにお供えに贈るお線香の選び方や、おすすめのお線香、マナーや基礎知識を教えていただきました。
プロフィール
お話を伺ったのは、株式会社 日本香堂 マーケティング担当
450年に渡り伝統の薫香技術と香りの文化を受継ぎ守り続けています。
仏具や香道などの専門分野だけでなく、心を解きほぐすリラクゼーションや香りが体に与える効果を応用した健康の分野まで。
先人の英知や伝統を引き継ぎつつ時代に応じて、香りの力で暮らしこころを豊かにしたい、そんな思いのもと、ものづくりを行っています。
お線香を供える意味
お線香を供えることは、香りとけむりとを通じてご先祖様や大切な方と対話をする、香りとけむりとがご先祖様のお食事であるともいわれています。
また、お仏壇のお供えは、お水、お花、お線香、ご飯、ロウソク、塗香の六種類のお供えが大切であると言われております。
これら六種類のお供え物は、仏教の教えの六波羅蜜の実践につながるとされ「六種供養」とも呼ばれており、それぞれ意味がございまます。
一、水 =布施
二、塗香 =持戒
三、花 =忍辱
四、お線香 =精進
五、ご飯 =禅定
六、ロウソク =智慧
お線香は一度火がつくと消えることなく最後まで燃え尽きます。線香を供えることは、真実の道をたゆまず実践する精進を意味するとされています。
大切な方との大事な語らいの時間、ご先祖様のお食事、仏教の教えの実践、そういった理由から香りのよいお線香を選ばれる方が多くいらっしゃいます。
お線香はどんな時に贈りますか?
*お通夜・ご葬儀の時
*初七日・四十九日・お盆・お彼岸などの法要の時
*三回忌、七回忌などの法要の時
*帰省の時
*訃報を知った時
*喪中はがきが届いた時
お線香の選び方
用途やお好みにあわせて、香り、けむりの量、長さ、分量などでお選びいただけます。
香りは、白檀や沈香など寺院様を連想させるような重厚で落ち着いた香木系の香りから、ラベンダ-や桜などのフローラル系の香りなど様々な商品がございます。
けむりの量は昔ながらのふつうに出るものから、お客様の生活環境に合わせて極めてけむりの少ないのものもございますし、最近では香炉のお手入れ、香炉周りに灰が飛び散りにくい灰の少ないお線香もございます。
お仏壇や仏具のサイズに合わせて、またお忙しい朝などには、通常の長さの半分程度のミニ寸のお線香もおすすめでございます。
日本香堂おすすめのお線香
お線香を供えることは、香りとけむりとを通じてご先祖様や大切な方と対話をする大切な時間。香りとけむりとが故人のお食事であるともいわれています。お香典代わりとなるようご進物にふさわしい包装した箱入りのものを揃えました。お線香はすべてお手紙を添えてお届けします。宅配便でお届けします。
お盆
お盆におすすめのお線香は?
お盆のお供えとして進物用のお線香には、夏に涼しげな『淡墨の桜浮きろうそくセット』や香りが爽やかな『花風』シリーズのお線香がおすすめです。
喪中
喪中におすすめは?
昨今は家族葬が増えてきたため、喪中はがきで初めて親しい方の訃報を知る事が増え、いまさら御香典・・とためらわれる方が多数いらっしゃいます。
そんな時に、メッセージを添えた進物用のお線香を送られますと、亡くなられたことを存じ上げなかった非礼のお詫びとともまごころを香りに託して先様にお伝えすることが出来るかと存じます。
塗箱入りや香木もの等、贈る際にも気持ちが伝わるようなしっかりしたものの人気があります。
毎日
毎日のお供えにおすすめのお線香は?
毎日おつかいのお線香は、優しく香る『宇野千代のお線香 淡墨の桜サック入り』がおすすめです。
こちらのシリーズは多くのお客様に大変ご好評を頂いております。さくらを基調としたやさしい香りが広がり、けむりも極めて少ないため、リビング、寝室などで毎日ご使用頂きましてもあまり気になりません。
箱なので紙包みを開く必要なく使いやすい仕様です。
お線香のマナー・作法を教えてください
お線香をお供えする際は、3本あげるのが一般的と言われており、これはご仏前でのお焼香を仏・法・僧への帰依を意味して3回行うことに由来しておりますが、特に決まりはなく1本でも問題はございません。(仏=お釈迦様、法=仏の教えを説いた経典、僧=仏の教えを広めるお坊様)
お線香を点ける際に炎を吹き消すことは不浄とされており、炎は手で仰いで消すことが良いとされております。
お線香の燃焼時間は、通常の長さですと20分~30分程度ですが、ご供養の時間については、特に決まりはございません。
お線香の金額による違いは?
お線香の価格(g単価)の差は、使用している原料・香料のグレードの違いによるものです。
中でも香木と呼ばれる沈香、白檀は、その品質(グレード)によって価格が大きく異なります。そういった原料をどの程度使用して製品に仕上げたかによって価格が異なって参ります。
特にグレードの高い香木は、年々入手が難しくなっており、希少価値はどんどん高まっております。
香木とは?
薫香における香木とは、沈香・白檀を指します。沈香の中でも特に品質の良いベトナム産の物を伽羅・伽楠香と呼んでいます。 細片にして熱を加え香りを楽しんだり、線香やお香の原料になります。
お線香とお香の違いは?
使用目的として、お線香はご供養のためのもの、お香は香りを楽しむもの、という違いがありますが、製造方法などに大きな違いはございません。 形は、お香は、コーン型やコイル型、香餅と呼ばれる形取ったものもございますが、お線香はスティック型が基本となっております。 香りに関しては、商品によって異なりますが、一般的に日々頻繁ご使用になられるお線香は、どちらかと言えば香りを少し抑えたものとなっており、香りを楽しむお香は香りがはっきりとするように強めに調香しております。 また、お好みに応じて、お線香をお香として、お香をお線香としてお使い頂いくことに問題はございません。
アジアンショップであるお香はお線香ですか?
アジアンショップなどで販売されているお香は、竹ひごの周りにお線香を練りつけた竹線香(bamboo incense)と言われるもので、東南アジアを中心にお線香として使用されているものです。 現地では屋外での使用を前提としておりますので、一般的に大半の商品がは強く香るように調香されています。 お線香としてご利用頂いても問題はございませんが、香りも強くけむりも多い事がございますので、屋内での使用の際はご留意下さい。
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