2012年10月19日の「めざましテレビ」花装飾舞台裏大公開!
今回はフジテレビフラワーネットに加盟の世界チャンピオンによる北空地の「オモチャかぼちゃ」でハロウィンの装飾を企画し、実施いたしました。
◆装飾担当◆
フジテレビフラワーネット公認デザイナー
岡田哲哉
花工房 おかだ [ 福岡県北九州市 ]
2011年第4回日本花職杯優勝。
その他内閣総理大臣賞など受賞多。
福岡県北九州市に「花工房おかだ」経営。
メディアや雑誌、デモンストレーションや講習会など全国各地で活躍中。
装飾舞台裏
今回のテーマは 『 ハロウィン! 』
チョット前から依頼がありましたが、直前にならないと花材がわからない…。
生産地の協賛なので仕方がないのですが。花材がわかったのが、4日前!
チョット厳しいでしたが、なんとかデザインを決めて、ある程度の資材を2日前に発送。
前日のギリギリまで下準備をして、朝5時30分の飛行機で東京へ!
まずは、いつも装飾されている友人,前チャンピオン中村氏と合流。
白色でベースを統一させるには、通常のテクニック・メカニックでは問題があり、
今回はトレージングペーパーにアルミホイルをスプレーのりで貼ったものを使用しました。
担当の方(フジテレビ側・サントリー側)もそのベースを見た時には、かなり不安そうな感じでしたが、僕の作戦どうりです。

今回の制作で一番大変なのは、最初は3台一緒で1つの作品で撮影するのですが、
次のカットで3台から2台の作品での撮影になります。
よって、素早く作品を分けれて、バランス良くならないといけません!
しかも、生放送なので壊れるなんて、絶対にあってはいけません。ここは考えましたね〜!
花材は、カーネーションの黄色・オレンジ 各100本 ガーベラの黄色・オレンジ 各100本 スカシユリのオレンジ40本 大きいカボチャ4個・小さいカボチャ2ケースでした。
まずは、台や裏が見えないように緑の布を被せました(アリタカチャンピオン考案)。
そこに、オアシス一個ベース(花を挿すスポンジ)を全部で27個セット!
メインとなる大きなカボチャをセット!この角度がポイントでしたね。
そして事前に丸一日かけて作ったワラの束(小さい束を12個作り、それを焼き鳥のクシを刺すようにまとめ、その塊を40束)
を風になびく稲穂畑のように、飾りつけ!(分かれるポイントを注意しながら!)
この現場は、一般のギャラリーも入って見学できる場所なので、皆さんの視線が・・・緊張しましたね!
今回のディスプレイにおいて、難しかった所は先ほどお話した、
- ・花材が直前まで分からない。
- ・途中で分割出来ないといけない。
- ・撤収は次の日で、フジテレビのスタッフにして頂くので自然素材で構成しないといけない。
- ・北九州からなので、資材の搬入が手間がかかる。
- ・制作時間が4〜5時間。
大きな問題はこんな所で、その他モロモロ。
後でまたお話ししますが、ここまで出来たのは、前イケメンチャンピオンの中村有孝くんのサポートがあったからこそなんです!
いよいよベースが出来あがり、唯一持参したお花?
実物『ゲットウの実』を稲穂の隙間から、農作物がタワワニこぼれ落ちるようなイメージで活けていきました。

次に、残りのミニカボチャを飾っていきました!
かぼちゃ達は、移動した時に落ちたりしたらいけないので、全てワイヤリングして落下防止をしております!
いろいろな形、色のカボチャがあり可愛かったですね!
中央の顔が書いてあるオレンジ色のカボチャ。この顔、シールでもペンでもないんです!自然の傷!?なんですよ。
多分、成長過程で顔の形に傷をつけ、傷口が治って隆起したのだと思います。自分は初めて見ました!

そしていよいよフィニシュ!
三層になってる稲穂の層の間にお花達を活けていきます!
ガーベラは次の日、上を向く習性があるので、明日の動くであろう形を想定して注意して生けます。

スカシユリもあったのですが、イメージと違ったので申し訳ないのですが今回は外しました。
フジテレビ 目覚ましテレビの装飾・・・
放送時間にしてみると、ほんの数分ですが、完成、本番に至るまでたくさんの時間、労力を費やしました。
今回、無事完成出来たのは自分にとって最大のライバルであり、親友である、前日本チャンピオン『中村有孝』氏
(メチャクチャイケメンのフローリストです!)のお陰です!
もちろん、ディノスの担当者、フラワースタッフの鈴木さん(この鈴木さんが素晴らしくセンスの良い方で、
さすが目覚ましテレビを任されてるだけあると、感心しました!)。
当店のスタッフの力なくては完成できなかったと 思っており、『感謝』の一言です。
普段ではなかなか経験出来ない貴重な体験をさせて頂き、本当に感謝しております。
なによりも、とっても楽しくお仕事出来た事を嬉しく思います。
