【ご仏壇・里帰り】天国のお母さんへ届けるお花
今は亡き天国のお母さんへ、一体どんなお花を届けましょうか?今回の記事では、天国のお母さんへ手向けるお供えのお花をご紹介させていただきます。直接渡すことはできなくても、あなたの想いはお花と一緒に届くことでしょう。
天国のお母さんが帰ってくる「お盆」の期間
そもそも「お盆」とは、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略したもののことをいいます。
ご先祖様の霊が、私たちが今も生きている現世へ帰ってきて、再びあの世へ帰っていくという行事です。
個人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を初盆(新盆)といいます。
天国のお母さんが初めて「里帰り」をする日です。
お母さんが好んでいたお菓子や果物、お花をお供えして普段のお盆よりも華やかにお迎えします。
しかし、このお盆があることは知っていても、正確にそのお盆がいつからいつまでなのかを知らないという声を聞くことがあります。
特に、若い人であればあるほど知らないという人は多いのではないでしょうか?
お盆の期間ですが、地域によって違いがあります。
関東や都市部では7月盆、関西や地方では8月盆を行ないます。
日本でどうしてお盆の期間が統一されていないのかというと、理由のひとつに明治時代に旧暦から新暦に切り替わったことがキッカケだという説があります。
明治5年に新暦が導入されるまで、お盆といえば旧暦の7月15日でした。
しかし、新暦の導入が決定されたのが明治5年の11月、実施は明治5年の12月3日です。
・新暦決定:明治5年11月
・新暦実施日:明治5年12月3日
つまり、どういうことかといいますと、明治5年12月2日の次の日が突然「明治6年1月1日」となったのです。
あわただしいく新暦に切り替わったということもあり、日々の生活のなかでもさまざまな混乱が生じて、お盆期間についてもそういった影響を受けたようです。
こういった影響から、地域によって7月盆や8月盆に分かれています。
東京や神奈川県、北海道の一部や石川県金沢市、静岡県の都市部などでは新暦の7月盆が主流です。
北海道や東北、新潟県、長野県、関西地方などが8月盆。全国的にも多くみられるのが、こちらの8月盆となっています。
天国のお母さんの「里帰り」は手厚くお迎え
・新暦7月盆:7月13日〜16日
・新暦8月盆:8月13日〜16日
各地域によって、お盆の期間が違うことを知ったら、次は天国のお母さんをお迎えする準備です。
お盆は地方や宗派によって、風習が大きく異なるのも特徴です。
一般的には、13日に迎え火を焚いてお迎えをし、16日の送り火であの世にお送りします。
その期間には、お墓参りをしたり、お供えをしたりします。
そして、14日〜15日は、盆中となるため、三度の食事には家族と同じものをお供えしましょう。
しかし、お母さんをお迎えしたいと思っていても、仕事やさまざまな理由でお盆に実家に帰れない人や、お墓参りに行けないという人もいるかもしれません。
そんなときは、実家にお供花としてお花を贈るのもいいでしょう。
また、お部屋にお線香やお花、お供え物を飾り、帰ってきたお母さんの霊に手を合わせてあげてください。
遠く離れたところからでも、追善や感謝の気持ちは伝わります。
一般的に、「五供(ごく)」といわれているお供え物の基本です。
「香・灯燭・花・浄水・飮食」の5つがありますので、確認していきましょう。
1.香 …… 「お線香」
お線香のことを指し、基本的には毎日お供えします。
火を消すときは息を吹きかけるのではなく、手や火消し用のうちわなどで消します。
2.灯燭 …… 「ロウソク」
ロウソクのことを指し、ロウソクの火を消す際もお線香と同様に息を吹きかけて消さずに、手やロウソク消しで消しましょう。
3.花 …… 「お花」
お供え物として選ぶお花は、トゲや強い香りに気をつけましょう。
また、つる性の花もふさわしくないお花とされていますが、最近ではこれらに拘らず、故人の好きなお花を供えることもあるそうです。
4.浄水 …… 「お水」
天然水などではなく、水道水でも問題ありません。
しかし、毎日キレイなお水に替えるようにしましょう。
5.飲食 …… 「食事」
人気なのはお菓子や果物ですが、どれも食べられる状態にしてお供えをします。
果物であれば洗って小鉢に入れたり、皮を剥いたりします。
袋物や封がされているお菓子も、口を開けて食べられるようにしてあげてください。
天国のお母さんを想う気持ちを「お花」に
お盆のお供え物、「五供」のなかでも人気なのが「お花」です。
見た目も華やかで、見ているだけで心が癒される美しいお花は、お母さんをお迎えするのにふさわしいお供え物ですよね。
ご仏壇にお供えするお花の種類は、一般的に白い色合いが多く用いられています。
その他にも、淡い色彩のピンクや黄色、エレガントで品のある紫などのふんわりとした優しい色合いでまとめたお花も人気があります。
五供の紹介のなかでも、トゲのあるお花や強い香りを放つお花などは、お盆にふさわしくないとされていることをご説明しました。
ですが、最近では生前お母さんが好きだったお花をお供えするという人も増えています。
フジテレビフラワーネットでは、シンプルな色合いのお花から、ホワイトやピンクなどの優しい色合いで心が慰められるお供えブーケなど、さまざまな種類のお花をご用意しております。
規制時の手土産などでお花の痛みが心配なときや、手入れを気にすることなくお花をお供えしたいときには、ブリザーブドフラワーなどもおすすめです。
枯れることのないブリザーブドフラワーであれば、お母さんへの永遠の想いが表現できます。
しかし、生花以外のお花を供えても良いのかというのは、地域や慣習によって異なると思いますので、事前に確認しておきましょう。
もしも風習などがわからず不安な場合は、一般的な白系のお花や淡い色合いのものを選ぶと間違いありません。
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